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一方、クリスと同じく独自に死の書について調べを進める者が居た。
ブラッド・レイ36歳。彼は、今までに、53人を虐殺し、未だ、逃亡中の殺人鬼である。
彼は、火器のエキスパートであり、本業は暗殺者だったが、身を追われる身となった為、今は活動を停止している。
「死の書か…金になりそうだな…明日から活動開始だ」
ブラッドはそう言うと、真っ黒なアタッシュケースを取り出して、拳銃等を入れ始めた。
用意が終わると、ブラッドは、真っ黒なコートを着込み、外へと出ていった。
そう、自分の欲望を満たすために。
ブラッドは広い十字路に着いた。
人通りの多い、この十字路で、人間を殺害するのは、普通の人間なら、すぐにボロを出すが、彼は違った。ブラッドは、コートの裏から、まずハンドガンを取り出し、次にサイレンサーを取り出した。
サイレンサーを銃に取り付けると、周りを見回し、一人の大きなフードを被った男に目をつけた。
ブラッドはそばまで行き、その男のそばにぴったりとくっついて歩き、チャンスをうかがった。
そして、次の瞬間!
ビスッ!、と小さな音がした。
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