疑惑

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最近、隣人の佐藤 勝の様子がおかしい。2週間ほど前から少し様子はおかしかったがこの3日ほどはかなり様子が変だ。 松下は隣に住んでいる佐藤のことをそう考えていた。 つい一週間前に会社の同僚と飲みに行った帰りのことである。午前3時頃だ、住んでいるアパ―トの2階へと続く階段を昇っていると佐藤とすれ違った。俺は“こんばんは”とあいそよく挨拶したのだが佐藤は無表情のまま俺を無視して階段を下りていった。そのときの佐藤の顔は何かに取り付かれているように思えた。目はどこか遠くを見て口はだらしなく開いていた。俺は少し気味が悪いとゆう印象をうけた。 その佐藤を見てから俺は少し心配になりいつもよりもひんぱんに佐藤の様子をうかがうことにしてみた。 そして2日前、俺はまた夜遊びをして自宅へと続く階段を昇っていたときのことだ。また前から佐藤が下りてきた。俺は愛想よく挨拶したが今回も無視された。 俺は興味ほんいで佐藤の後をつけてみることにした。 俺は佐藤の3メ―トルほど後ろを歩き佐藤の後をつけた。 佐藤は薄ぐらい路地をスタスタと歩き近所のコンビニに入っていった。そしてカップラーメンを買い、店をでると自宅までスタスタと歩き部屋へと入っていった。 俺はそれを見届けると自分の部屋に入った。 そしてしばらくすると佐藤の部屋の玄関が開く音がした。そして10分もしないうちにまた玄関の開く音がする。どこかに出掛けていたらしい。その後、夜中なのにもかかわらず洗濯機の回る音が聞こえた。こんな夜中に洗濯?と少し不思議に思ったが洗い忘れがあったのだろうと思っていた。 その日は睡魔に負け眠りに落ちた。
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