プロローグ2~日常~

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「そ、そうですか、ご決断の速いことで」 予想外の出来事だったらしく、クワイトは慌てている 「いいから、説明してよ!」 「わかりました、では、説明します」 クワイトの話によると 学園はこの世界と隣り合う世界(名前はアナスタシア)にあり、そこでは失われつつある魔法を、途絶えさせないためにあるそうだ 学園は5年制で寮住まい、ほとんどがアナスタシアの人らしいが、何年かに一度学園長が推薦してくるらしい 「これで大まかな説明は終わりです。 1週間後迎えにきますので、それから1カ月は魔法の修行です 後は学園で生活しながらわかってください」 説明を終えたクワイトは、仕事が終わったからであろう、顔に満面の笑みを浮かべている 「待って!海菜と陸は?」 空斗は慌てて尋ねる 「…………私はあなただけを連れてくるように言われたので、では1週間後」 しかしクワイトから返ってきたのは、空斗の希望とは違う、悲しい答えだった 「な、待ってくれ!」 そして、消えていくクワイトの背中に、空斗の叫びがこだました
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