27943人が本棚に入れています
本棚に追加
三人は走り出した
いつもの道を過ぎていく三人は、傍らの道にいる、不審な人物に気づかなかった
その人物は、三人の走り去った方を見ていたが
次の瞬間、消え去っていた
学校の鐘が鳴り出した時
ガララッ
「間に合った!」
「間に合ったぁ!」
「……ギリギリか?」
三人が教室に到着した
「まぁいいだろう、ただし次はないぞ!」
そう仁王立ちをしている先生に言われる三人
そしてその日の授業をそつなくこなし、帰る時間になった
「じゃあ俺用事あっから」
空斗が少しダルそうに二人に言う
「俺もだ」
すると、陸もまた同じように言った
「それじゃ私一人で帰るね、また明日ぁ!」
海菜はそう言い二人に手を振り帰っていく
「じゃあな」
「……また明日」
二人はそう答え、手を振り返した
帰る海菜の後ろからは男の集団、自称親衛隊がついていった
「陸の用事って」
「たぶん同じだ」
「やっぱり」
お互いの用事を理解すると、二人は同時に困った顔をした
最初のコメントを投稿しよう!