屋上の声第一章~幕~

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教室では目立たない   目立ちたくない     だから誰も知らない     教えない     あたしの声を‥‥‥     彼は覚えてはいないかもしれない でもあたしは 覚えてる 彼が助けてくれたこと あたしは 嬉しかった‥‥‥     あたしは独り 屋上で歌を歌う     「もう 帰ろ‥‥‥」   帰ろうとしたとき まだ屋上に残ってる 彼をみつけた     「凌(りょう)くん‥‥‥」   「ZZZ」   「凌くん‥‥」   何度か 体を揺らすが起きず あたしは もっていた膝掛けを凌くんに掛け その場を後にした
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