屋上の声第一章~幕~

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「‥‥ン‥‥また寝過ごした」   起きると また膝掛けが 掛けられていた   あと手紙の返事らしき紙がそこにはあった 俺は 優しい歌を聴きながら寝てしまう   放課後のこの時間 俺は屋上に行くのが 楽しくてしょうがない       あたしが屋上に行くと   彼は必ず寝ていて 歌ってる間は決して起きない   あたしは彼と過ごす時間が好き でも彼は あたしの存在を知らない   ここで歌うことは秘密 知られたくない 彼と二人きりになれる時間を   邪魔されたくないから
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