想ひ

第二章【探索】

次の日。美香は今日優を探してみることにした。しかし、方向音痴の美香。一人で行ったところで迷うのがオチ。美香は蘭に頼んで一緒に来てもらうことにした。ただし、『緒方優』を捜すとは言わずに。

｢一年はこのクラスで最後だね。あとはニ･三年かぁ。｣

｢うん、ごめんね？蘭。付き合わせちゃって…。｣

｢気にすんなって！ほら頑張って探そうぜ♪｣

そう言って、蘭は美香の腕を引っ張って行ってしまった。