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第三章【再び】
美香は入学式から彼のことが頭からはなれなかった。どこか上の空になっていた。
「…か…みか、美香!」
「へ!?なに!?」
「またあんた俺の話し聞いてなかっただろ!どうしたんだよ、最近変だぞ?」
蘭が心配そうに言ってきた。美香、変なのかな?最近は入学式の出来事が夢だったように感じる。
美香、優にもう一度会いたい。
「ごめん、蘭!今日先に帰ってて!美香、用事思い出しちゃった!」
美香は蘭にそう告げて中庭へと急いだ。
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