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美香は走った。そして迷いもせずに、中庭についた。まるで導かれているように…。
「はぁ…はぁ…」
美香は肩で息をしていた。回りを見渡すが誰もいない。やはりあれは夢だったのだろうか。
美香はがっかりしながら中央の木に近づいて行き、木を見上げながら彼のことを思い出していた。
いきなり声をかけてきた。どこかつかめない性格で、美香の名前から歌の題名を作ってくれた。そして、今にも消えてしまいそうだった。
彼は本当に消えてしまったのかな…。
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