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美香は暫く黄昏れた。彼を忘れようか迷った。会うこともままならない人を想っていて何が楽しいのだろう。
「よぉ!美香♪」
後ろから1番聞きたかった声が聞こえた。待ち遠しかった、この時が。
「優!!」
美香は無意識に優に抱き着いていた。優は少し驚いた顔をしたが、微笑んで美香の頭を撫でた。
「…あ!ごめん」
美香は慌てて優から離れた。優は美香をみて笑っていた。
あぁ、夢じゃないんだ。もっとも会いたかった人が目の前にいる。
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