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蘭と美香は趣味も合い、好みも合い、殆ど全ての点で共通点があった。唯一の違いといえば、口調ぐらいだろう。
「ねぇ、蘭ちゃんはどこ中から来たの?」
「俺?俺は金崎中だよ!そういう美香ちゃんは?」
蘭はそう答えて、美香に質問をした。
「美香は羽成中~。蘭ちゃんって遠くから来てるんだね!」
美香は答えた。そして、前から気になっていたことを聞くことにした。
「ねぇ、蘭ちゃん。どうして一人称『俺』なの?」
美香は真面目な不思議そうな顔をしていた。
「ん~聞きたい?」
「うん!聞きたい!」
美香がそう言うと蘭が手招きをした。
「実は…」
蘭が喋りかけたその時だった。先生の怒鳴り声が教室内に響いた。
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