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携帯電話をポケットに入れ、ドアにもたれる。長いため息がでた。
「空、どうしたの?」
すると偶然に隣の部屋から出てきた晴依が、話しかけてくれる。
「あ、別にっ」
から笑いをし、部屋から出てきた晴依に聞いた。
「晴依はどうして」
「今から晩御飯だよ!」
「晩御飯?」
そう言われれば、お腹がすいている。ぐうと盛大な音が鳴った。
「空も行こう!」
そう誘ってくれる晴依の優しさが染みる。
「雨依も一緒だけど」
部屋からもう一人、背の高い雨依が出てきた。
「行く!」
私は素直に、お礼を言う。
「じゃあ行こう!」
明るい晴依の笑顔。面倒くさそうな雨依の表情。私はんっと伸びをする。頭がやはり痛んだ。
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