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食堂は一階。談話室の隣にある。
「あー、お腹すいたねー」
「ねー」
晴依はお腹をぽんと叩いて、お盆を手にする。私も続いた。
「……入寮式でさんざんお菓子を食べていたくせに」
雨依はため息混じりに言う。
「うるさいよっ」
上機嫌にそう返すと、食堂のおばちゃんに
「大盛で」
と爽やかに言う晴依。その細いからだのどこにこの量のご飯が……。私は少なめで、と言ったのにも関わらず、男の子はたくさん食べなきゃと大盛にされた。美形二人に囲まれているせいか、変に優遇された気がする。
今日のメニューはカレーライス。この米の量じゃ、確実にルーが足りない。大食いじゃないんだけどなあ、と苦笑い。
「お、空じゃんか」
少し混雑する食堂内で座る場所を探していると、ふいに呼び止められた。
「こっちこいよ」
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