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secret
掠れた声で
私の名を呼んだ
貴方の窶れた顔を
撫でながら
何度も抱きしめて
最後の口づけを‥
くだらない世間体とか
周りの目を気にしながら
息苦しさを感じた
どうでもいいような
フリをして
わざと惚けてきた
本当はずっと前に
貴方と出会っていたのに
どうしてすれ違った
待ち続ける私を
貴方は滑稽だって
笑うのかな‥
愛する貴方に
一度だけ嘘をついた
貴方に言えなかったこと
それは‥
紅に包まれた
貴方の体を抱きしめて
涙も出ない
涸れ果てた私の声‥
つまらない人生とか
そんな事 思う余裕もなく
流されるまま
愛する貴方に
ずっと言いたかった
誰にも言えないこと
それは‥
私の心に隠されたまま
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