長居信哉

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俺は新聞を無造作にソファに投げた。 「マジ迷惑だよ、気味悪りぃ」 「こら!死んだ人になんてこと言うの!」 あいつは勝手に死んだんだ。誰に殺されるわけでもなく自分で…。 俺には…関係ない。 「死人に口無しって言うだろ。」 勢いよくドアを開けて玄関をでる。 母さんが怒ってる声がしたが今はどうでも良かった。 遺書も…何も残さなかった。あいつは。 ただ無駄に死んだんだ…ばっかみてぇ! 馬鹿にしながらも遺書を残さなかったことに感謝した。
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