長居信哉

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学校に登校すると、しょっぱなからテレビ局のマイクを向けられた 『長居信哉君は誰かに苛められていたんですか??』 パシャパシャと無駄にシャッター音が鳴り響く。 「あの…すみません」 一言、言ってからマスコミの群を書き分けて学校に入っていく。 『あなたは長居君とは友達だったんですか!?』 マスコミの1人の言葉に金縛りにあったみたいに縛られる。 足が止まって前に進めない。 バタバタと集団が走る音がする。 友達の則和に声をかけられてハッとする。 「何やってんだよっこっちに早くこいって!」 俺は慌ててマスコミの群から遠ざかった。
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