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逃げるように教室に入って思わず溜め息がでる。
マスコミのせいで教室はここんとこ、静かになるようすはない。
「凪、何ボケッとしてたんだよ!」
則和が呆れたような顔で俺を見てる。
「悪い、つい…さ」
「…本当に迷惑な話だよな。」
則和が勢いよく机を蹴り飛ばした。
蹴り過ぎてすっかり机には無数の傷や足跡が残ってる。
その机は長居信哉のものだった。
「ま…ゴミが消えてすっきりしたな」
少し顔を引きつらせながら則和が笑う。
クラスでも問題児として見られてる則和は、毎日酷く長居を苛めて遊んでた。
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