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「暇だな…」
「暇ね…」
「暇ですね…」
そんなボヤキが聞こえてきそうな教室。
いや、実際ぼやいてるんだが、この空気をなんとかしようと俺が振ってみる。
「オイ、ナツ~。なんか面白い話題無いか~?」
「そんなのあるわけ、ないじゃないですか」
生意気にも口答えをしているのかナツ(本名・夏喜)である。
ここまでで分かるように取り敢えず生意気だ。
「そんな話題なら僕じゃなくて、アキさんに振ってくださいよ」
「なに?ちょっとナツ、自分が無理だからって私に回さないでよ」
この少し冷えた感じのする怖いのはアキ(本名・秋奈)である。
実際のところ、おっかないところも結構ある。
ウチの裏ボスだ。
「ちょっとハル?自分で言い出したからには、自分で責任とってこの状況をなんとかしなさいよ」
「無茶な振りだか、考えが無いわけでもないぜ?」
そしてこの俺、ハル(本名・春夜)。
以上3名が特徴もないフユ校自慢の部活(自称)!
我らが『文学制作部』の部員である!
部室が4畳半しかなかろうと、窓ガラスが欠けてようと、壁紙が禿げてようと、ここは立派な部活である!
そして我らが『文学制作部』を率いる部長はこの俺、ハルだ。
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