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雛希「あのさ…雪菜先輩に告白された?」
優斗「ふぅ………やっぱり聞いてたか」
雛希「え?やっぱり???」
優斗「なんとなくそんな気はしてたんだよ。今日も今日でいきなりすぎたしな」
雛希「そうなんだ………」
優斗「そんな顔するなって。大丈夫だから」
雛希「大丈夫って……」
自分でもわかる…今にも泣きそうなのが…
優斗「断るつもりでいるから
それにもし付き合ったとしてもひなはひなだ、あの家にはお前がいたくなくなるまでいていいんだから。妹なんだ遠慮するな」
我慢できなかった…これ以上自分の感情を殺すことを…
雛希「…………やなんだもん…」
優斗「ん?」
雛希「いつまでも妹なんなじゃ…嫌なんだもん!
気付いてよ…私の本当の気持ちに………」
優斗「………………」
雛希「私だって…私だってお兄ちゃんのこと好きだもん!私を拾ってくれた時から……ずっと…ずっと!」
優斗「…………………」
雛希「でも、私を『女』じゃなくて…『妹』として見てる…それが本当に辛かった……
でも、それでもずっと一緒に居れるから…我慢できた
だけど…この前の雪菜先輩の告白、雪菜先輩は昔から…昔からお兄ちゃんを知っていた。だから告白を受けると思ってた
そしたらお兄ちゃんは…遠い存在になっちゃう…
それが…それが耐えられないの…
どこにも行かないで…ずっと私のそばに…隣りにいてよ……私を女として見てよ…妹じゃなくて……
私はお兄ちゃん……優斗が好きだから…大好きだから…」
思わず俺は抱き締めた…ひなが泣いていたからとかは関係無く、ただ…ひなを抱き締めた。そう……一人の女の子として………
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