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観覧車から降りる
観覧車から出たら、悠也と奈緒が手を繋いであたしたちを待っていた。
何か、暗い気分になる…
そんな事を考えていたら、あたしの手は暖かい感触に包まれた。
翔「俺等も手ぇ繋ごっか?」
俯いていた頭をふっと少し上に上げると、二カッと歯を出して笑いながら言う翔。
翔は、無理しているようにしか見えなかった。
奈緒「あっ、翔クンと加奈も手繋いでるっ」
悠也「おっ、本当だ」
翔「俺たち、仲良しだもんな?」
加奈「うん…」
悠也「そっかぁ~♪」
悠也は……
気付かないの…?
翔が無理して笑ってる事…
あたしたち親友でしょ…?
何でわからないの…?
翔も奈緒が好きだから…
さっきなんか泣きそぅな顔してた…
今も、本間に無理矢理作った笑顔…
翔も奈緒が好きだってこと知ってるはずなのに…
あまりにも無神経な悠也に腹がたってきた…
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