遊園地

7/9
前へ
/94ページ
次へ
観覧車から降りる 観覧車から出たら、悠也と奈緒が手を繋いであたしたちを待っていた。 何か、暗い気分になる… そんな事を考えていたら、あたしの手は暖かい感触に包まれた。 翔「俺等も手ぇ繋ごっか?」 俯いていた頭をふっと少し上に上げると、二カッと歯を出して笑いながら言う翔。 翔は、無理しているようにしか見えなかった。 奈緒「あっ、翔クンと加奈も手繋いでるっ」 悠也「おっ、本当だ」 翔「俺たち、仲良しだもんな?」 加奈「うん…」 悠也「そっかぁ~♪」 悠也は…… 気付かないの…? 翔が無理して笑ってる事… あたしたち親友でしょ…? 何でわからないの…? 翔も奈緒が好きだから… さっきなんか泣きそぅな顔してた… 今も、本間に無理矢理作った笑顔… 翔も奈緒が好きだってこと知ってるはずなのに… あまりにも無神経な悠也に腹がたってきた… .
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

206人が本棚に入れています
本棚に追加