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『マカオの海』
つきぬけるような真っ青な空とは対照的に俺達だけのまったりとした世界
海のドンみたいなゴツイおやじが俺達に睨みをきかせるがそんなのは知ったこっちゃねー
ヘイ、メン!
やるならやるぜ
なんせ今の俺達はクレイジーハイ
ふと、海に目をやるとボードで楽しそうに遊ぶ女神達
少年心くすぐられた俺達はすぐにボートを借りに外人のもとへ
最初は日本語で話しかけるがやっぱりさっぱり通じねー
エクスキューズミー?
片言の英語も通じねー
コイツはいったい何人だ?
普通の状態だったらくだらねー遊びもハイな俺達には笑いが止まらねー
やっとの思いでボートを借りた俺達は急いで乗り込み女神を追う
ナンパに失敗しても俺達はすぐに他のことにハマれる
今さっきのことなんてこれっぽっちも覚えちゃいねーよ
俺達のボートに向かって海のドンがマイクスピーカーで叫ぶ
「そこのボート!定員オーバーだ!一人降りろ!」
ホワット?
ヘイ、ユー!
あんた日本語しゃべれたのかい?
固まるダチを横目にすかさず俺は海にダイビング
ダチが羨望の眼差しで俺を見る
普通のことが普通に出来るだけで今の俺達にはとてつもなくすげーこと
なんせ今の俺達はクレイジーハイ
ボートを返そうと係のオヤジの所に行くと延滞料金よこせ!と恐喝まがいの請求
なんだユーも日本語しゃべれたのかい?都合のいい時だけ日本語を話すクレイジーメン
何でこんなクレイジーメンと必死になってもめてるのかと飽きた俺は頭の先から出すように煙を吐く
砂浜でボーッとハマっていると俺の海水パンツからミスタージュニアが飛び出していることに気付く
オー、ノー!
しまった、海水パンツの下はノーパンだった
パンツはこうとトイレに行くがこの臭いで死ねるほど今の俺はクレイジーハイ
仕方なくさまようとダチが来て1台の大型バスを指差した
ラッキー誰もいねーと乗り込んだバスの中には何と運転手が掃除中
固まるダチを横目にすかさず俺は普通に切り返す
ダチが羨望の眼差しで俺を見る
普通のことが普通に出来るのが今の俺達にはとてつもなくすげーこと
なんせ今の俺達はクレイジーハイ
なんせ今の俺達はクレイジーハイ
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