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「いちいち絡まれるのな あいつは・・」
そう呟くと トールは素早く数人の首筋に手刀を入れて 気絶させていった
「ありがとう!めちゃ助かったよん♪」
ひょこっと はねた髪の毛が目にはいる
はねた髪の毛?
あいつはこんな髪型か?
「いゃ~君強いんだね♪あははは~」
そしてこんなテンションじゃない
「あ~と人違いっす じゃ」
踵を返し 手を振り立ち去ろうとした
直ぐに服を掴まれた
「ちょいまち! 人違いでも 助けてもらったお礼はするよん♪」
そう言ってトールの前に移動した
「さぁ 探してる人っていうのは? どんな人? 特徴は? 」
ずいずい と 寄ってきた
後退りぎみにトールは答える
「あっと 女の子で 髪は長め 何にでも目を輝かせ ところかまわず ぴょこぴょこと跳ねる」
「も もういいかな?あはは・・」
苦笑いしているのが直ぐにわかった
「んじゃ ちと待ってねん♪」
そう言って 後ろを向き 地面に片膝を着いた
何か 呟いている
「!」
辺りの空気が目の前にいる人に集まりだした
もっとも そう感じた
「ここから 北西の方角 パン屋の前にて うろついてる」
「え? あ、ああ さんきゅ」
と 一言そう言ってトールは言われた場所に向かった
「どうしましょ~?」
ああ 居たよ 本当に
「お~いシヴ!」
向こうもトールに気付き 走り寄った
「さっさと宿探すぞ?」
トールは歩き出した
今度は後ろのシヴを気にしながら
髪がぴこぴこと動く
「ふぅ~ん トールかぁ ふふふ♪」
風に吹かれ服が揺れる
小さな人影は 倉庫の中に消えていった
「って 結局情報屋見つかってねぇぇぇぇ~~!!!」
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