FILE:02 旅立ち

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飛んでいったリボンを探して地面ばかり見ていると 頭の上の方から声をかけられた 「ねぇねぇ もしかしてこれ 探してる?」 高めの声に低い背 そしてぴょんとはねたアホ毛の女の子がいた その左手には探し求めていたシヴのリボンがあった シヴはすぐにかがんでいた体を起こし 「あ それ私のです!見つけていただきありがとうございます」 と何度も頭を下げた 女の子はリボンをシヴに渡し シヴは満面の笑みで受け取った 「いやぁ~ 歩いてたら顔に巻き付いてきてさぁ びっくりだよ♪」 女の子はそう言いながらシヴに近づいて 「あなたがシヴさんかなぁ?♪」 と シヴは なぜこの女の子が自分の名前を知っているのか いつ名前を教えたのか 考えていると 「あ そんなに首を傾げないでよ♪ ボクは知りたいと思ったことが解るだけだから♪」 と言葉を続けた 「そうなんですかぁ すごいです!」 と すぐにシヴは笑顔に戻った 「あはは♪君は恐がったり 気味悪がったりしないの?♪」 女の子はクスクスと笑いながらシヴを見ている シヴは何故そんなことを言うのか解らなかった 「あはは♪ うん 聴いてた通りだ♪ …そうだ この町を案内してあげるよ」 「…え?」 女の子はシヴの手を引き バザーで賑わう人混みの中へ引っ張って行った
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