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ロメの放った弾丸の一つが自動機動兵器の頭部に当たった。
すると、先程までそっぽを向いていた自動機動兵器がロメの方に向き直った。
曇り空の色をそのまま写したような灰色の重たい装甲。
一振りで十の家屋を瓦礫に変える大型サーベル。
自動機動兵器の巨体に圧倒されたロメは腰が抜けてその場で尻餅をついた。
「こ、この野郎」
マシンガンの引き金を引くもすでに弾は残されていない。
弾倉の変えも持っていない。
自動機動兵器がサーベルをロメ目掛けて振り下ろす。
ここまでか、とロメは目を閉じた。
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