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「馬鹿息子! お前はもう勘当だ! 俺とお前はもう家族でもなんでもない、家にも帰って来るな! だから、さっさとここから逃げろ!」
ロヨラがロケット砲で自動機動兵器の注意を引き付けつつ叫んだ。
「父さん」
「何をやっている! お前をポルタから追放すると言っているんだ! どこへでも行くがいい!」
ロヨラは叫び続けた。
ロケット砲には二発ずつ弾が込められている。
ロメを助ける時とさっきの一発で使い切ったロケット砲を捨てると、残ったロケット砲を肩に担ぎ、スコープを覗いて標準を定めた。
狙うのは自動機動兵器頭部のメインカメラ。
そこを破壊すればサブカメラ切り替わる少しの間ではあるが自動機動兵器の動きを止められるのだ。
狙いをつけるとロヨラはロケット弾を二発同時に放った。
メインカメラ目掛けてロケット弾が飛ぶ。
すると、自動機動兵器はミサイル砲を持っている方の腕で攻撃をガードした。
ドゴン! ドガン!
ロケット弾は二発とも腕に当たる。
装甲が多少へこんでいたが自動機動兵器にたいしたダメージはなかった。
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