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ゴガン！
「うわぁ！」
激しい衝撃が物見台を揺らした。
ロメは落ちそうになったが手すりつかまり危うく難を逃れた。
物見台から真下を見下ろすとそこにはハンマーやらつるはしやらを持った集落の男衆が集まっていた。
その中にはロヨラの姿もある。
「なにするんだよ！」
下に向かってロメが叫んだ。
「ロメ、いつまでそんなことを続けるつもりだ！」
ロヨラが叫び返した。
「ＧＥＭＳの攻撃が終わるまでだよ、邪魔するな！」
ロヨラが周りの男に指示を出した。
すると、その中の一人が手に持った大きなハンマーで物見台を叩いた。
ゴガン！
「のわ！」
もともと廃材を集めて作った物見台はそんなに丈夫ではない。
それに建築士は素人のロメだ。
ハンマーの一撃は物見台を今にも破壊しそうだった。
「や、やめろー！」
ロメの叫びがポルタリスに弱々しく響いた。
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