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あの日以来…
彼女の存在を意識するようになってから、幸せだけの時間に…
時々意味不明な苛立ちと切なさが割り込むようになっていた。
最初の頃と何一つ変わらない優しいナホ…
変わったのは…
私の中の…時折暴れだす心…
「来週、千葉においでよ!あいつ友達と旅行だからさ!」
「あいつって誰?」
わかりきってるのに意地悪く聞いた私に…
「ミサだよぉ…」
当たり前のように悪気もなく答えるナホ…
私の中のアイツは暴れだした…
「私を一番愛してくれてるって言うのに!
何でアタシがコソコソしなきゃならないの!
愛情も無い相手と一緒にいられるナホの神経を疑うよ!
ミサと別れてよぉ…
死にたいなら死んじゃえばいいじゃん!
ミサと今すぐ別れてよぉ………」
涙で顔はボロボロだった…
最低だ……死んじゃえなんて言葉…
私、最悪だ…
「ゆ…う……今のその顔…鏡で見てごらん…」
フッと横にある鏡を覗けば…………
般若?鬼?そこには嫉妬で我を忘れた私がひどく醜い顔で写ってた…
「だ、だれが…こうさせてるのよ!」
もう…こんな最悪な展開にしかならなかった…
あの日から2週間…
ナホの電話もメールも返事をしなかった。
自分が大嫌いで…
夜になると必ず涙は溢れてきた…
嫉妬に狂った自分はあまりにも醜くく…
私の中にしつこく嫉妬は居座った…
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