退屈

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数日たって… やっぱり退屈で… 携帯をいじってたらあのサイトが… どんなもんか覗こうか… こんな感じで私のチャット生活が始まったんだ。 最初は『初心者の部屋』ばかりで… しだいに常連と呼ばれるようになり… 1日中暇な私は、いつの間にか初心者部屋のヌシとも呼ばれるほどになった。 そのうちいろんなチャットに顔を出すようになって… 時には相談にのったり… 思い出せないようなくだらない話しで終わったり… 深夜はエロ話で盛り上がったりもした。 それでも、私の心の中にポッカリあいた穴は… 冷たい風が吹き抜け、相変わらず私を虚しい気持ちにさせた。 そんなある夜、初めて見るハンネが私の目を惹いた… 【心の穴】ってハンネ… だいたい名前をもじったり、キャラの名前だったりするのに… …【心の穴】…… 不思議と運命を感じて、訳のないワクワクと一緒にそのチャット部屋に入室。 彼だか彼女だかも分からないまま… その人は少し話しただけで、魅力的な人間だと感じさせた… 今思えば…文字のやり取りだけで不思議だけど… 私は何故ハンネが【心の穴】なのか聞いてみた… するとまさに! 私が毎日感じているその虚しい穴がその人にもあると… この日から【心の穴】とだけのチャットを楽しみに毎日を過ごした… そう私は出会えたんだ!
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