*二章*心。

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 絶対、そうだ。 ここは──      ……数年前、僕はとても仲の良い女の子が居て…親友にも内緒のこの場所を“二人の秘密の場所”として教え、何回かこっそり会ったものだ…      懐かしさのあまり目を細めて絶景を見渡した。 …そういえば随分と暫く忘れていたものだ… しかし…何故か、その相手が思い出せない… 一体…誰…?それに、安西はどうしてここを知っていたのだろう…?  疑問は増え、膨らむばかりだ…  分からないもどかしさと、世界の静寂で寂しさが増膨した。 「………………………」 「…あ、ユー©…帰るか。」 和司君は気を利かせて、帰る様に促してくれた。  ……とても、気分が悪い…一体どうしたのだろう…?  頭に思い描くのは先程の風景と霞む女の子、それと…ノイズ混じりの…僕、とうとうおかしくなったか…? 和司君は途中まで僕を送ってくれた。 「じゃ、ユー©また明日♪」 「うん、またね。」 手を振り、ゆっくりと別れた。  安西…は結局何処に行ったのかは分からない。けど、安西のお陰で色々思い出せている…全部思い出したら、お礼を言うべきかな…?  そんな事を考えつつ、家路を辿るのだった。
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