*序章*涙。

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くるっと振り返り、会長は自分の学年へと帰って行った。 …本当は良い先輩何だよなぁ…からかわなければもっと良いのに… キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン… あ、予鈴… 「おらぁ!席つけぇ!!」 今日は一段とゴリ先は声がでかい。 ガタガタ…あんなに騒がしかった教室が一気に静かになった。 「さっそくHR始めるぞー、うっほっ」 笑った、ゴリ先が…マジゴリラ。 「いきなりだが、新しい仲間だ。入って来い」 ガララッ… 開け放たれたドアの向こうに居たのは、こりゃ萌え、萌えの塊だね。 ちょっと悦ってしまった…僕とした事が… 「彼女は安西。安西 夕貴(あんざい ゆうき)だ。」 「オレは安西。これから宜しく」 えぇ!? 男子の大半が唖然とした。長い黒髪、大きな瞳。綺麗な肌に大きなバスト。完璧だと思われる彼女の第一認証は“オレ”……女子はうっとりして安西様と崇め始めるし…僕とまるで逆だ。 「うほほ、安西は斎藤の隣な」 すると、後ろの席の斎藤はキャア〰と叫び固まってしまった。恐るべし、安西パワー。 「宜しくな」 にっと笑って斎藤に手を差し延べる安西はかっこ良かった。 ちょっとドキッとしてしまった…
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