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あの後、家に戻り課題をし…何も変わらない日常を歩んだ。
そして今日、昨日やった課題であるゴリ先担当の世界史のプリントもしっかり提出した。
「流石ゆーちゃん。俺、また忘れたから後藤にゴッホゴホ怒られたぜ…」
後藤とは、ゴリ先の本当の名字だ。
「それは、和司君が悪いと思う…」
そう。この仲島 和司(なかじま かずし)はそういった所もルーズなのだ。
「仲島、市原を見習いなよ」
急に声が降って来たと思って顔を上げると、そこには安西が居た。
「へぃへぃ…たく、安西には敵わないな…」
和司君は女子の言う事は聞く。…まったく、安西に感謝だ。
「に…しても、安西さんは偉いよね。」
「え…?何が??」
ふと話しかけると自然に目が安西に向く。
…………やっぱり、何時もと少し…いや、無いって…
「初めから居る仲島君と違って転校してきたばかりなのに、課題をちゃんとやってる事だよ。」
ちょ、ゆー©酷い~と和司君は冗談を言ったがそれはあえてスルーしよう。
「クスッ…あぁ、課題…当たり前だろ?」
和司君の行動を見て安西はクスクスと優しく笑った。
何だろう、このときめきは…高鳴る胸の鼓動…これは……でも、何かね…
「そ、そうだよね…」
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