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そして、親方はテキパキと段取りを3人に話す。
「今日、俺は永倉君に付きっきりだから、何かあったら義弘に言ってくれ。」
「任せとけ親方。きっちり代理を勤めてやるよ。」
義弘さんは、豪快に笑った。しかし、一日俺に付いていていいんだろうか?
「あの、何をするんですか?」
「まあ、うちにある機械の紹介と、山見だよ。」
「山見?」
俺は、聞き慣れない言葉に首を傾げる。
「簡単にいえば、木を買うための下見さ。作業の出来ない山買ったって仕方ないしな。」
山も何でも良いから買うわけではないのだな。
親方は、時間が惜しいのだろう、直ぐに機械の紹介をする。
「まずは、チェンソーだな。流石に見れば判るな。」
「一応は。」
「大昔は、斧と鋸でやったんだが、今は何処でも、メーカーは違えどもチェンソーを使ってる。」
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