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山主が車を止め、こちらへ向かって来た。車を止め、親方と共に外へ出る。
「右の見えるところが、私の山です。」
山は平坦で歩きやすく、境の蔦も刈ってあった。
「一応、図面見せて頂けますか?」
山主から図面を貰い、それを見ながら3人で確認して歩いた。
いまいち木に詳しくない俺にも、この木が何かは分かった。杉だ。
親方は、山主に話し掛けながらも、しっかり木を見ていた。
歩きやすかった為、境界確認は20分も掛からなかった。
車の所まで戻り、山主に語りかける。
「これで境は分かりました。私達は、もう一度木の方確認して来ます。金額が出ましたら、連絡致しますので。」
「はい、お願いします。」
と言って頭を下げ、山主は帰って行った。
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