回想~出会い~

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それは、俺が24歳の時だった。東京の大学を卒業したは良いが、全ての会社を不採用となり、地元宮城に帰って来たのだ。 一年経った今も就職出来ず、毎日アルバイトの日々が続いていた。 その日も俺は居酒屋でアルバイト中だった。そして、そこであの人にあった。 まだ、準備中の居酒屋の扉が開き、体つきの良い男性4人が入って来た。 俺はまだ準備中だと説明しようとしたが、後から店長の声がした。 「社長、いらっしゃい。何時もので良い?」 「ああ、頼むよ。」 どうやら、店長の知り合いの様だ。 俺は、店長に彼等が何者か訪ねる。 「店長、あの人達は誰なんです?」 「嗚呼、永倉君は初めてか。あの人達は、木の伐採をしてる小野林業の人達さ。で、私と話してたのが、社長の小野友弘(おのともひろ)さんだよ。」 林業と言う言葉は知っていたが、あの頃はまだ、危険で汚い仕事だと思っていた。 しかし、この出会いが俺を変える事になった。
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