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「でも、俺より若くてやる気のある奴は沢山いるんじゃ?」
「いや、林業ってのは良いイメージがないから、中々人が集まらないんだよ。」
確かに、今、俺自身そう思ったのだから大概の人がそう思ってるに違いないだろう。
「どうだい永倉君、君さえ良ければうちを辞めて、社長の所に言っても良いんだよ?」
店長が、新たな料理と共に話に入って来た。
その言葉に、心が揺らいだ。このままアルバイトだけで生きて行こうとは思っていなかったのは確かだし、親方も俺を快く思っている様だ。
「はは、悩んでるなら一度現場を見に来るか?」
「それは良い、見に行ってみると良いよ。」
一度、現場を見てみるのも悪くないか、そう思った俺は、現場に行ってみる事を親方に告げた。
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