回想~出会い~

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そんなこんなで、アルバイトも終わって家に帰った俺は、両親にその話をした。意外に喜んでいた。まあ、一年間定職に就かなかった俺が仕事の見学に行くと言うのだ、喜んで当然か。 翌朝8時、言われた時間より少し早く、俺は教えられた親方の家に向かった。 だが、そこには、既に親方がいた。 「おはようございます。親方、よろしくお願いします。」 「おっ、来たか。おはよう。」 「あれ、皆さんはまだですか?」 「いや、既に現場に置いて来た。」 「えっ、もう行ってるんですか!じゃあ、わざわざ俺の為に戻って来たんですか!」 「そうなるな。まあ、気にするな。さあ、行くぞ。乗った乗った。」 そして、俺は親方の運転する車に乗せられて現場へ向かった。
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