.....Epilogue。

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「.....早く、起きて....遅れるよ?」 「あ、ああ.....分かってる」 「.......布団から....出てきてない。説得力ゼロ」 ばっ――と、布団が剥がされる。 「嫌ぁーっ、寒い、寒いよちなみ!」 「.....何、寝ぼけてるの...やめて」 抱きつこうとする俺を、静かに腕でおしとどめるちなみ。 「今日......何の日か、覚えてるよね?」 「え?.........あーっ!」 慌てて時計を見やる。 出発予定時刻、10分前。 「や、やべー!!な、なんで起こしてくれなかったんだよ!?」 「1時間も前から.....起こしてる......」 「あー、とにかく準備するぞ!」 半年の月日が流れ、冬が訪れた。 今日は遊園地へのダブルデートの日。 「二人とも、遅いっ」 「おいおい.....待ちくたびれたって」 かなみと、その横に並んだ、長身の男の姿。 ――当然だ。1時間も遅刻したんだから。 「スマンスマン.....コイツが起こしてくれなくてさ...合鍵持ってるくせに」 ちょうど良い位置に頭があったので、コツンと小突いてやる。 「痛い.....女のせいにするなんて、最低....」 そんな俺たちの夫婦漫才を、二人は苦笑しながら見ていた。  
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