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『THE HOUSE OF THE DEAD』
ちなみなら、ホラー映画に耐性はあるだろう。そう思っての選択だった。
だが、今目の前にあるちなみの顔は...
「ちょっと......これ、凄く怖いって...評判のやつじゃない」
有り得ないくらい蒼白だった。
(まさか......)
俺の頭に素晴らしい想像が過ぎる。
「......止め。帰る。やっぱ君とデートなんて嫌」
「あれ、もしかして怖いのかな? あの映画が」
わざと煽るように言う。
「そ...そんなこと......」
縮こまってしまうちなみ。
「なら、大丈夫だな、一応、指定席だから......やっべ、もう十分前だ、行くぞ」
「......帰るって...」
「怖いのか?」
「...っ、だから違--」
「行くぞ」
再び腕を掴み、強引に引っ張る。ちょっと荷物がキツい。
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