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「お前さぁ......」
「......何?」
「顔は可愛いんだからさ、もうちょっと愛想良くしたらどうだ?」
「......君に言われても、全然嬉しくない。意見も支離滅裂。愛想良くして、何かメリットがあるの?」
「人気者間違いなしだぞ」
「......下らない」
「まあ、いいや......かなみでも誘って帰ろう」
「.........」
「じゃな、ちなみ」
がしっ。
裾を掴まれる。
「ちょっと待って......気、変わった。今日、一緒に帰ってもいい」
「......え?」
全く状況が飲み込めない俺。
「この数秒の間に、一体どんな心境の変化が」
「パフェ......やっぱり食べたくなった」
「とか言って、ホントは俺と帰りたいんじゃないの?」
「有り得ない......」
もう一度ぷにぷにと頬をつつく。
「その癖...やめてって言ってるでしょ」
「いいじゃん、柔らかいし」
「最低......セクハラ」
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