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女の子と初めて会ってから
少し時がたった。
寒い夜は毎日のように来て、
女の子の羽も毎日大きくなっていった。
『雪が積もった公園が好きなんだ。』
ある日ボクはベンチに座ってこう言った。
となりで女の子がボクを見ているのがわかった。
『見える全部が白くて…音もなくなっちゃう。
けど、キレイなんだ。』
『キレイなの?』
ボクがうなずくと女の子は嬉しそうな顔になった。
ボクは空を見上げた。
『もう降ってもいい頃なのに。』
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