初雪…はつゆき…

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落ちていた羽をポケットにしまった。 公園の中の道には点々と、 少しずつ羽が落ちていた。 白いソレを拾いながら前に進んだ。 声は進むごとに大きくなった。 『……たい。帰………。』 女の子の声だった。 泣いているみたいだった。 悲しい声だった。 ボクもなんだか悲しくなった。 広場に出た。 白い羽、その中心に彼女はいた。
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