初雪…はつゆき…

9/14
前へ
/14ページ
次へ
女の子の小さな羽は 時おり来る寒い夜ごとに 少しずつ大きくなっていった。 『ワタシね、冬の子なの。』 ある日女の子は言った。 『いつも冬になったらお仕事しに空から来るの。』 ボクは何も言わないで聴いていた。 『でも…今年は少し早かったみたい。』 女の子は笑っていた。 さびしい笑顔だった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加