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美紀さんはしばらく何も話さなかったから、隣に腰を下ろし黙ってた。
『……ごめんね………』
「ん?大丈夫だよ。美紀さんは、大丈夫?」
『うん。
だって、慎くんね、指輪どうしたの?って聞いたら、あっ!忘れて来た。って言うの。』
「うん。」
『だからね、大事にしてくれてないんだね!
って言ったら、あとでペンションに電話するし、対したもんじゃねーじゃんって言うんだよ。』
「うん。」
『それで、頭にきて、逃げて来ちゃった。』
「うん。」
『本当はさ、私の事どぅ思ってるのか、全然わかんないんだよね。
いつも冷たいし、聞かなきゃ好きだって言ってくれないしさ。』
「そっか…」
『指輪も気付いてすぐ、取りに戻るとか電話するとか仕草見せてくれたら、渡そうと思ってたのに……』
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