2002年。絵奈22才。

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プルル……プルル…… 『もしもし!』 「香奈?お姉だけど。」 『お?どした?』 「あのさ、いきなりだけど、あんた、卒業したらどぅすんの?」 『んっとねー、地元で就職するつもり。ってかもぅ就職先決まってるんだ!』 「マジで?早いね。」 『うん。紹介だからさ、事務なんだけどね…。で?それがどうかした?』 「とりあえず、就職おめでとう。で、聞きたいのは、卒業したら今の家、出る気ない?」 『んー確かに出たいよ。でもさ、初任給少ないし、一人暮らしはキツイかな。』 「そうだよね。だからさ、お姉と二人暮らししない?家賃も光熱費も半分だし、2DKとかだったら、安い所ありそうだしさ。」 『マジで?!ってか、啓くんは?まさか別れた?』 「別れてないよ。同棲やめようって事になったの。お金貯まらないから。でもさ、お姉行く所ないんだよ。」 『そっかぁ… とりあえず考えてみるよ。お母さんとも相談しなきゃいけないし。』 「うん。わかった。 家探さなきゃいけないから早めに連絡ちょうだいね!」
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