2002年。絵奈22才。

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その夜、啓くんに話した。 「私ね、帰る所ないから、香奈と暮らす事にした。今度、場所と家、相談して探してくるから。」 『そっかぁ…。 俺の実家でも良かったのに。』 「は?!二世帯でもないのに、そんな厚かましい事出来ないよ。」 『ハハハ…だよな…。』 「何?私と離れて淋しい?」 『別にぃ~。』 ………啓くんもいろいろ考えてくれてたのかなぁ………。 ………まぁ、妹と暮らすのも楽しそうだし、遠慮しなくていいし、いい経験かも。 新しい生活のスタートに、少しワクワクしつつ、引越しの準備を進めた。
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