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家も場所も、香奈と相談し、香奈の就職先と啓くんの家との中間に決めた。
啓くんとの生活も後わずか。
一緒にこのアパートで最後の正月を迎えた。
啓くんは厄年という事もあり、厄除けをしに近くのお寺へ初詣に出掛けた。
「ちゃんと厄払いしてもらわないとね!!なんかあったら困るし。」
『大丈夫だろ!なんもねーって』
「わかんないじゃん!あっ!お札も買わなきゃね!!」
『……はいはい。』
結局、啓くんの方が乗り気になって、家用、車用、携帯出来る小さいお札を購入して帰った。
そして、引越し当日。
慎くんにも手伝ってもらい、アパートから新たな生活を始めるアパートまで荷物を運んだ。
業者に頼むほどではなかった為、私を含め、車三台で済んだ。
『へぇー2LDKかぁ。いーじゃん。駅近いし、周り静かだし、お互いのプライバシー守れる部屋作りだしさぁ!』
慎くんが部屋を見回りながら言った。
『啓くーん!お姉!来たよ!手伝って!』
香奈が来た。
慎くんに気付き……
『あっ…こんにちは。
香奈です。姉がお世話になってます。』
と慌てて、言った。
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