あなたに逢いたい

2003年。絵奈23才。

啓くん家の玄関を開けて言った。

「こんばんはー。」

『はーい！
あら絵奈ちゃん。お久しぶりね！いらっしゃい。啓なら二階にいるわよ。』

出て来たのは、お母さんだった。

「お久しぶりです！お邪魔します。」

二階の啓くんの部屋を開けると、コタツに入ってゲームしている啓くんがいた。

「またゲーム？暇人だなぁ…。」

隣に座りながら言った。

『ん？うん。』

………せっかく来たのに…ゲームくらいやめてよぉ。

拗ねながらしばらくテレビ画面を見ていた。