1825人が本棚に入れています
本棚に追加
『啓に話してくる…』
階段をあがろうとしていたお母さんの腕をつかんだ。
「もーいいんです…。
心配かけてすみません。いろいろと長い間、お世話になりました。」
深々と頭を下げた。
『絵奈ちゃん……
私はこれからも娘だと思ってるから、いつでも遊びにいらっしゃい。
何があったか、わからないけど、啓には叱っておくから!』
お母さんも涙を流し言ってくれた。
「ありがとうございます。すいませんでした。」
私は啓くんの家を出てアパートへ帰った。
帰りの道のりは泣きながらだった為、ほとんど覚えていない。
アパートに帰ると香奈がいて、話を聞いてくれたから、なんとか立ち直る事が出来た。
最初のコメントを投稿しよう!