二人最後の遊園地。

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ショーは目の前で、ビデオカメラを持ってくれば良かったと後悔するほど、素敵で楽しかった。 そして、何度も来ていたはずなのに、乗っていないアトラクションを発見し、二人で初めて乗った。 遊園地を満喫した夕方、夕日が綺麗だったので、船に乗る事に。 ゆっくりとした時間が流れていた時、啓くんが思い出したかのように、言った。 『あっ!そういえば、おれ、この間、タトゥー入れたんだ。』 そぅ言いながら細い癖に筋肉はちゃんと付いてる腕をまくって見せた。 「はぁ?馬鹿じゃん!ってかこれ何?」 『ヘヘェ!不死鳥! カッコイイだろー!羽の部分が重なってハートに見えるんだぜ!』 「へぇ。」 右肩から腕の半分まで、その不死鳥が黒く浮き出ていた。 なんだか不気味だけど、かっこよかった。
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