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『そろそろ帰るか。』
楽しい時間はあっという間。もぅ閉園時間だった。
出口へ向かうと、園内にいた人みんなが向かう為、人込みに紛れてしまった。
少し前を歩いている啓くんの後を必死でついていると、右手を後ろに差し出してくれていた。
振り返りもせず手を出している。
私は迷う間もなくその手をつかんだ。
………なんでかな…なんか凄くドキドキする。
………付き合ってた時なんて、私から腕組んだり、手つないだり、常に触れていたのに……
………口下手で、照れ屋な、啓くんのこの優しさが好き。
………私達、もう一度やり直せないのかな………
……啓くんから、聞きたい。私の事をどぅ思っているのか…。
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